姿勢が良くなると代謝もアップ!美姿勢をつくる筋肉の秘密

体のメカニズム

鏡に映る自分の姿勢、気になったことはありませんか?
猫背、巻き肩、ぽっこりお腹──それは“意識が弱いから”ではなく、筋肉の使われ方が原因かもしれません。

わたしもかつて、長時間の立ち仕事やデスクワークで姿勢が崩れ、呼吸が浅くなり、疲れやすくて代謝も落ちていました。
でも、「正しい筋肉を目覚めさせる」ことにフォーカスしたら、体は静かに変わり始めたのです。

背すじが伸びるたび、代謝が目覚める。
あなたの細胞が喜びだす瞬間。

美しい姿勢は、ただ“見た目を良くする”だけではありません。
代謝・呼吸・ホルモンバランスまでを整える、“体の再起動スイッチ”のような存在です。

この記事では、

  • なぜ姿勢が良くなると代謝が上がるのか
  • 美姿勢をつくるために鍛えたい筋肉
  • おうち&ジムでできる姿勢改善筋トレ
  • 日常で意識したい「姿勢リハビリ習慣」

まで、わたし視点でやさしく解説していきますね。


第1章:姿勢が悪いと代謝が下がる?姿勢と代謝の深い関係

「姿勢」と「代謝」──この2つ、なんとなく別の話のように感じませんか?
でも、実はこの関係はとても深く、そして繊細なんです。

医学論文データベースのPubMedでは、
骨格筋(わたしたちの筋肉)は、体の代謝をコントロールする臓器そのものだと紹介されています。
筋肉は「動かすための器官」ではなく、糖や脂肪を燃やし、体温をつくり、ホルモンや免疫にも影響する“代謝の司令塔”なんですね。

つまり、姿勢が崩れて筋肉のバランスが崩れると、その瞬間から“代謝の流れ”にもブレーキがかかります。
わたしたちが猫背やスマホ姿勢で長時間すごしているとき、体の内側ではこんなことが起きています。

  • 胸が閉じ、呼吸が浅くなる(酸素が入りにくくなる)
  • 背中や肩甲骨まわりの筋肉が“お休みモード”に入る
  • お腹や体幹の筋肉が使われず、内臓が下がりやすくなる

結果的に、血流やリンパの流れが滞り、体の燃焼力=基礎代謝も下がってしまう。
これは単なる美容の話ではなく、健康・疲労回復・ホルモンバランスにまで影響してくるのです。

実際に、コロンビア大学の医療機関 ColumbiaDoctors のコラムでは、
「姿勢の乱れは呼吸や自律神経、内臓の働きにまで影響を与える」と紹介されています。
背すじが丸まるだけで、肺が圧迫され、呼吸の深さが1〜2割ほど減ることもあるんです。

呼吸が浅いと酸素が少なくなり、細胞が“省エネモード”に入ります。
だからこそ、姿勢を整えることは「体をキレイに見せるため」だけじゃなく、
細胞に酸素を送り、代謝を活性化するためのスイッチでもあるのです。

わたし自身、昔は「姿勢を正す=我慢して胸を張ること」だと思っていました。
でも、本当の姿勢改善は“力を抜いて整えること”。
背骨がスッと立つだけで、体の内側がじんわり温かくなっていくのを感じます。

姿勢を変えることは、代謝スイッチを入れ直すこと。
これは、ただ筋肉を動かすというよりも、体と心の「エネルギーの流れ」を整える行為なんです。

そして、これは何歳からでも遅くありません。
姿勢を整えようと意識した瞬間から、あなたの筋肉と細胞はもう動き出しています。
「今日から、少し背すじを伸ばして呼吸を深くしてみよう」──それだけで、代謝は静かに上を向きはじめるのです。


第2章:美姿勢を支える「3つの主要筋肉」とは?

姿勢を良くしたいとき、多くの人が「背すじを伸ばす」ことを意識します。
でも実は、それだけでは不十分。
美しい姿勢は「支える筋肉たち」が息を合わせて働くことで初めて完成します。

ここで大切なのは、「力を入れること」ではなく「支え合うこと」。
筋肉たちがチームとしてバランスよく働くと、背骨が軽やかに立ち、体の中心が安定します。
それが、代謝が上がる“エネルギーの通り道”をつくるのです。

ここでは、わたしがファスティングやボディメンテナンスの指導でも大切にしている
「美姿勢のための3つの主要筋肉」を紹介します。


① 体幹のコルセット「腹横筋(ふくおうきん)」

まず最初に目を向けてほしいのが、体の深いところにある腹横筋
この筋肉は、まるでお腹を包み込むように横方向に走り、私たちの体幹を内側から守ってくれています。

腹横筋は、体を“細く見せる”ための筋肉ではなく、内臓を正しい位置に支える「インナースーツ」のような存在。
姿勢を正すときにこの筋肉がスイッチオンになると、骨盤が安定し、背骨の軸が自然に整っていきます。

特に女性は、出産やホルモン変化によって腹横筋がゆるみやすくなります。
それが「ぽっこりお腹」や「疲れやすい姿勢」にもつながることがあるんです。
だからこそ、腹横筋を“意識的に再教育”してあげることが大切。

方法はとてもシンプル。
「お腹をへこませる」のではなく、「おへそを背中にやさしく引き寄せる」イメージ。
立っているとき、座っているとき、歯磨きのときでも構いません。
ほんの数秒の意識が、体幹の“記憶”を呼び覚ましてくれます。

お腹の奥が静かに働き出すと、体の芯に一本の光が通るような感覚。
それが、代謝の火を灯す最初の瞬間です。


② 背すじを導く「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」

次に注目したいのが、背骨に沿って縦に伸びている脊柱起立筋です。
この筋肉は、姿勢の“裏側の主役”。
長時間のデスクワークやスマホ操作でここが弱ると、背中が丸まり、頭が前に出る“現代姿勢”になります。

脊柱起立筋がしっかり働くと、背骨がスッと伸び、胸が開き、呼吸が深くなります。
呼吸が深まるということは、酸素が全身に行き渡り、細胞が活性化しやすくなるということ。
つまり、この筋肉は「姿勢×代謝×呼吸」をつなぐ架け橋なのです。

わたしは疲れたときほど、背中を“ゆるめて・起こす”動きをします。
ストレッチポールや床に寝転がって、背骨を一本ずつ感じるように呼吸するだけでも、
心までスーッと軽くなるのを感じるはず。

背中を目覚めさせると、心まで上を向く。
姿勢を整えることは、「自分を支える筋肉に感謝する時間」でもあります。


③ 骨盤を整える「大殿筋・腸腰筋」

そして、美姿勢の最終ラインを決めるのが骨盤まわりの筋肉
特に「大殿筋(お尻の筋肉)」と「腸腰筋(深部のインナーマッスル)」は、姿勢の要(かなめ)です。

骨盤が後ろに倒れると猫背に、前に傾きすぎると反り腰に。
つまり、骨盤の角度が変わるだけで、姿勢の印象も代謝の効率も変わってしまいます。

大殿筋は、歩く・立つ・階段を上がるときなど、日常のあらゆる動作を支える大きな筋肉。
ここを意識的に使うことで、骨盤が安定し、下半身の血流も改善します。
一方の腸腰筋は、体の深部で上半身と下半身をつなぐ“姿勢の中軸”。
ここが弱ると、姿勢の土台が崩れ、腰の張りや代謝低下にもつながります。

日常でできるケアは、たとえば「一歩を大きく踏み出す」「階段を使う」「椅子からゆっくり立つ」。
ほんの少しの意識で、これらの筋肉は驚くほど目覚めます。

骨盤が整うと、全身のエネルギーが上へ流れ始める。
美しい姿勢は、地に足をつけて立つ“静かな強さ”の表現なのです。


この3つの筋肉が連動して働くことで、体は自然とまっすぐに、そしてしなやかに整います。
姿勢を良くするとは、単に「背すじを伸ばすこと」ではなく、
自分の体と対話しながら、筋肉たちを調和させること。

姿勢が整うほどに呼吸は深まり、代謝は上がり、そして心が穏やかになる。
それは、体が「もう大丈夫」と教えてくれているサインなのかもしれません。

美姿勢の裏には、燃える筋肉がいる。
姿勢を整えることは、“内側の美”を育てる最高のセルフケアです。


第3章:姿勢改善と代謝アップを同時に叶える筋トレ

「筋トレ」と聞くと、少し構えてしまう方も多いかもしれません。
でも、わたしにとっての筋トレは「自分を追い込む時間」ではなく、体と仲直りするための儀式のようなものです。

美しい姿勢を保つには、体を支えるインナーマッスルとアウターマッスルのバランスが欠かせません。
どちらか一方を鍛えるのではなく、「内側から支えて、外側で整える」。
これが、代謝を高めながら姿勢を変えていく“美姿勢トレーニング”の基本です。

わたし自身、昔は筋トレが苦手でした。
「きつい」「続かない」「筋肉がつきすぎたらどうしよう」と思っていた時期もあります。
でも、正しいフォームで“姿勢を整える筋肉”を目覚めさせると、体は軽く、動くほどに呼吸が深くなる。
筋トレは「代謝を上げる美容習慣」なんだと気づきました。


🏠 自宅でできる「姿勢改善×代謝アップ」トレーニング

特別な道具も、広いスペースもいりません。
ほんの数分、自分の体に意識を向けるだけで、筋肉はしっかり応えてくれます。

① プランク(腹横筋・体幹の目覚め)

プランクは、体の軸をつくる最もシンプルで深い動き。
お腹を引き締めるというよりも、「体の中の一本の線を感じる」ことが大切です。

  • 肘とつま先で体を支え、頭からかかとまで一直線に
  • おへそを軽く背中に引き寄せて、呼吸を止めない
  • 20〜30秒からスタート。慣れたら1分を目指して

ポイントは、腹筋に“力を入れる”のではなく、“支えてあげる”。
力を抜いた中にある安定感が、インナーマッスルを優しく目覚めさせてくれます。

静止しているようで、体の中ではエネルギーが流れている。
プランクは「動かない動き」で代謝を高める魔法です。


② ヒップリフト(大殿筋・骨盤の安定)

骨盤の位置を整えるには、やはりお尻の筋肉「大殿筋」が欠かせません。
寝たままできるヒップリフトは、姿勢改善にも代謝アップにも抜群の効果を発揮します。

  • 仰向けに寝て、膝を90度に曲げる
  • 足を腰幅に開き、お尻をゆっくり持ち上げる
  • 上げきったところで2秒キープして、ゆっくり下ろす(10〜15回×2セット)

お尻を持ち上げるたびに、骨盤が「正しい位置」に戻っていく感覚があります。
血流が下半身から上半身へと巡り、冷えやむくみの改善にもつながります。

慣れてきたら、片足を少し浮かせて行う「シングルヒップリフト」もおすすめ。
左右のバランスを整える効果があります。

骨盤を整える動きは、全身の代謝をリスタートさせるスイッチ。
下半身の“滞り”が流れると、体も心もスッと軽くなります。


③ バックエクステンション(脊柱起立筋・背中の再教育)

姿勢を変えたい人が忘れがちなのが「背中の筋肉」。
脊柱起立筋をやさしく刺激すると、猫背や巻き肩の改善に直結します。

  • うつ伏せになり、両手を軽く頭の後ろに
  • 息を吸いながら、胸を少しだけ浮かせる
  • 腰を反らせすぎず、背骨を“引き上げる”意識で(10〜15回×2セット)

最初は数センチ動くだけでもOK。
大切なのは「どこを動かしているか」を感じること。
背中の中心がほんのり温かくなると、それが“代謝が上がっているサイン”です。

背中を起こすと、心まで起き上がる。
姿勢を整える筋トレは、内側の“生きる力”を呼び覚ますワークです。


🏋️‍♀️ ジムでできる「美姿勢メニュー」

もしジムに通っているなら、姿勢改善と代謝アップを両立できるメニューを選びましょう。
ポイントは、「引く」「伸ばす」「支える」動きを取り入れること。

  • ラットプルダウン:肩甲骨を寄せながらバーを胸へ。猫背改善に◎
  • スクワット:お尻と太もも裏を意識。全身の筋肉を使う代謝ブースター。
  • デッドリフト:背中と体幹を連動させ、姿勢を支える筋肉を一気に目覚めさせる。

Better Health Channelの研究によると、
10週間の抵抗運動で安静時代謝が約7%上昇したという結果も報告されています。

つまり、筋肉を正しく使うことで「動いていない時間」まで燃える体になるということ。
だから、筋トレは“動く瞬間”よりも“整った時間”を増やすための投資なんです。

筋トレは「鍛える」より「整える」。
そして、整った体は代謝が勝手に上がる。
その感覚を、あなたの体にも味わってほしいと思います。


ここまでの動きは、どれも特別な才能も、完璧なフォームも必要ありません。
大切なのは「今日の自分にできる強度」で、“心地よく”続けること。

筋肉を育てるのは努力ではなく、「優しい継続」です。
体はいつだって、あなたの選択に応えてくれます。

動くたびに、体が整い、代謝が光を放つ。
それが、美姿勢トレーニングの本当のゴールです。


第4章:姿勢が変わると「見た目」と「心」も変わる

「姿勢を整える」と聞くと、多くの人は“体の話”だと思うかもしれません。
でも、わたしが一番感じているのは──姿勢が変わると、心まで変わるということ。

美しい姿勢で立っている人って、それだけで信頼感や上品さを感じますよね。
それは、筋肉のラインが美しいからではなく、
「自分を大切にしている空気」が全身からにじみ出ているからなんです。


🌿 姿勢が変わると、呼吸が変わる

まず大きく変わるのが呼吸です。
猫背や巻き肩の姿勢では、胸が閉じて肺が圧迫され、呼吸が浅くなりやすい。
呼吸が浅いと、酸素が体の隅々まで届かず、細胞は“省エネモード”になってしまいます。

一方で、背すじが伸びて胸が開くと、自然と呼吸が深くなります。
酸素がしっかり取り込まれ、血液循環が活発になり、代謝が上がる。
これはまさに、体の内側に「風通し」を作ることなんです。

そして深い呼吸は、自律神経を整える最大の味方。
副交感神経が優位になり、心拍数が落ち着き、ストレスホルモンの分泌も穏やかになります。

呼吸が変わると、心の声が静かに聞こえる。
姿勢を整えるとは、自分の内側の声にチューニングを合わせることでもあります。


💖 美姿勢は“若さ”と“信頼感”を生む

わたしが美容カウンセリングをしていた頃、
「何をしても老け見えする…」と悩む方の多くは、姿勢が崩れているケースが本当に多かったです。

姿勢が悪いと、肩が内に入り、顔の血流やリンパの流れが滞ります。
フェイスラインが下がり、肌のトーンもくすみがちに。
逆に、美姿勢の人はそれだけで肌が明るく、輪郭もシャープに見える。
これは筋肉と血流が美しさを支えている証拠です。

そして心理学的にも、姿勢が良い人ほど
「前向きで、自信があり、信頼できる」と評価される傾向があると言われています。
人は無意識のうちに、“背すじの伸びた姿”からエネルギーを感じ取るんですね。

背すじを伸ばすたび、人生の軸もまっすぐになる。
その姿が、あなたの周りの人に「安心感」を与えるのです。


🌸 姿勢が整うと、ホルモンの流れが整う

近年の研究では、姿勢とホルモンバランスの関係も注目されています。
姿勢が悪くなると、体が常に緊張状態になり、ストレスホルモン(コルチゾール)が増加。
これが自律神経の乱れや、代謝の低下、肌トラブルにも繋がると言われています。

反対に、胸を開いて深呼吸をするだけで、セロトニン(幸福ホルモン)の分泌が促され、
体が「安心モード」に切り替わります。
だから、姿勢を整えるだけで、体も心も“緊張から解放”されるのです。

ファスティングでもそうですが、体の緊張がゆるむと代謝が上がります。
それは、心身が「危険ではない」と判断し、細胞がエネルギーを解放できるから。
姿勢改善もまさに同じ仕組みなんです。

姿勢が整うと、ホルモンが微笑む。
その瞬間、女性の体は“巡りのリズム”を取り戻します。


🕊 姿勢を通して、“自分を信じる力”が育つ

わたしが講座でよく伝えている言葉があります。
それは、「姿勢は、いまの心の形」ということ。

自信がないとき、人は自然と背中を丸めます。
悲しいとき、肩がすぼみ、視線が下を向きます。
でも反対に、背すじを伸ばすと、不思議と「もう一歩踏み出してみよう」という気持ちが湧いてくる。
これは、体と心が常に“対話”している証拠です。

だからこそ、姿勢を整えるという行為は、単なるフィジカルケアではなく、
「自分を信じる練習」でもあるのだと思います。

わたし自身、落ち込んだとき、よく背すじをスッと伸ばします。
それだけで呼吸が深まり、「大丈夫、またやっていける」と思える。
姿勢が心を支え、心がまた姿勢を導く──この循環こそ、ホリスティックな美しさの根っこです。

美姿勢は、心の在り方の表現。
背すじを伸ばすたびに、自分を大切に扱う感覚が育っていくのです。


姿勢は、筋肉だけではなく“生き方”をも変えていきます。
どんなときも、自分の軸を感じながら呼吸できる人は、
年齢を重ねても内側から光を放つ。

体の姿勢は、心の姿勢。
そして、心の姿勢が整うほど、代謝も人生も輝きを増していきます。

背すじを伸ばす。それだけで、未来が少し明るく見える。
それが、美姿勢がくれる“心のエステ”です。


第5章:姿勢を整える生活習慣とリハビリ思考

姿勢は一度よくなったら終わり、ではありません。
むしろ、日々の過ごし方の中で育っていく“生き方の癖”のようなもの。
だからこそ、毎日の小さな習慣が、あなたの体を静かに変えていきます。

ここでは、忙しい日常の中でもできる“姿勢リハビリ習慣”をいくつかご紹介します。
「トレーニング」よりもずっと簡単で、でも、体の変化を深く感じられる内容です。


① 「座り方」を変えるだけで、代謝は上がる

デスクワークの多い人にとって、最も大切な姿勢は“座り姿勢”です。
なぜなら、1日のうちで最も長く続く姿勢だから。

座る姿勢が悪いと、骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、呼吸が浅くなります。
それが積み重なることで、代謝が下がり、血流が滞り、肩こりやむくみ、冷えなどにつながります。

でも、ここで意識したいのは「我慢して胸を張る」ことではありません。
ポイントは、骨盤を立てて“坐骨(ざこつ)で座る”こと。

  • 椅子に深く腰をかけ、坐骨で座面を感じる
  • みぞおちを軽く引き上げ、頭を糸で吊られているように
  • 肩の力を抜き、背中に空気の通り道を作る

この「坐骨座り」ができるだけで、体幹が自然に働き、呼吸が深くなります。
それだけで代謝が上がり、集中力まで変わるのです。

正しい座り方は、体を締めつけるのではなく、解き放つ。
骨盤が立つと、心もスッと立ち上がります。


② 「立ち方」「歩き方」をリハビリにする

次に意識したいのが、立ち方と歩き方。
日常の「立つ」「歩く」は、最も自然なトレーニングであり、姿勢の基礎リハビリでもあります。

立つときは、足の裏3点(親指の付け根・小指の付け根・かかと)で床を感じること。
重心がどこにあるかを意識するだけで、体の軸が戻ってきます。

歩くときは、「足を前に出す」より「体を前に送る」イメージで。
骨盤から脚を動かすと、自然とお尻や太もも裏の筋肉が働きます。

そして何より、姿勢改善のリハビリで大切なのは、
「歩く速度よりも、歩く意識」。
スマホを見ながら歩く時間を減らすだけでも、体の使い方が変わります。

姿勢とは、“動く瞑想”。
1歩1歩が、自分の体と心を再びつなぐ儀式なのです。


③ 一日1分の「姿勢リセット呼吸法」

姿勢を整えるうえで、呼吸ほど効果的なリハビリはありません。
深呼吸をするとき、背骨や肋骨がゆるやかに動き、体幹のインナーマッスルが自然に活性化します。

寝る前や朝起きたときに、たった1分でできる姿勢リセット呼吸を試してみてください。

  1. 椅子に座る、もしくは立って背すじを軽く伸ばす
  2. 鼻から4秒かけて息を吸う(肋骨が横に広がるイメージ)
  3. 口をすぼめて8秒かけてゆっくり吐く(お腹をやさしく引き込む)
  4. 5呼吸〜10呼吸を目安に

ポイントは、“呼吸と姿勢の連動”を感じること。
背中・お腹・骨盤底がつながっている感覚が生まれたら、それが正解です。

呼吸は、姿勢のメンテナンス。
姿勢は、呼吸の容れもの。

どちらか一方を整えると、もう一方も自然に調っていきます。


④ 「完璧を目指さない」リハビリ思考を持つ

わたしが姿勢指導でよく伝えるのは、「がんばりすぎない姿勢改善」です。
人の体は、長年の癖を少しずつ“上書き”していくもの。
1日で治すより、「1週間で少し軽くなる」ことを目標にしましょう。

姿勢が崩れたとき、「あ、また丸まってるな」と気づくだけでOK。
それは、体が整う感覚を“思い出し始めた”証拠だから。

そして、体の変化に気づけたとき、ほんの少し自分を褒めてあげてください。
姿勢を整えるとは、「体を責める」ではなく「体を信じる」ことなのです。

リハビリとは、再び“自由に生きる”ための練習。
姿勢を整えるとは、心にゆとりを取り戻すことです。


⑤ 小さな姿勢習慣が“未来の代謝”をつくる

姿勢を意識した小さな行動は、数日では何も変わらないように見えます。
でも、1ヶ月、3ヶ月と続けるうちに、呼吸が深まり、肩こりが減り、気持ちまで軽くなる。
それが、代謝が上がったサインです。

Frontiers in Physiologyの研究でも、
「立ち上がる回数を1時間に1回増やすだけで代謝率が微増する」と報告されています。
つまり、日常の姿勢を変えるだけで、体のエネルギーは動き始めるのです。

食べ方を整えるのと同じように、姿勢も“生活の栄養”。
体の軸を感じながら呼吸する時間が、あなたの細胞を再び輝かせていきます。

体は、あなたの言葉をずっと聞いている。
「今日も背すじを伸ばそう」──その小さな声が、代謝を育てる最初の魔法。


わたしが思う「姿勢の美しさ」とは、頑張ることではなく、整えること
それは、ファスティングで体をリセットするときと同じように、
不要な力を抜き、必要な軸だけを残していく行為なんです。

そして、体が整うと、心も整う。
美姿勢は、見た目の美しさだけでなく、「自分を丁寧に扱う生き方」そのもの。
明日のあなたが、今日より少し軽やかに呼吸できますように。

姿勢を整えるとは、人生の姿勢を整えること。
その積み重ねが、代謝も、未来も、美しさも変えていく。


おわりに:姿勢を整えることは、人生を整えること

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
もしかしたら今、あなたの背すじは少し伸びて、呼吸がいつもより深くなっているかもしれませんね。

姿勢を整えることは、決して「我慢」や「努力」ではありません。
それは、自分を大切に扱うという小さな愛の選択なんです。

背中を丸めて生きていた頃のわたしは、
心まで下を向いていたように思います。
でも、ほんの少し背すじを伸ばした瞬間、
「あ、呼吸ってこんなに気持ちいいんだ」と感じた。
その感覚をきっかけに、人生が少しずつ変わっていきました。

美しい姿勢とは、誰かと比べるための“形”ではなく、
自分の内側と調和して生きる“在り方”
呼吸が深くなるほどに、心は静かに整っていきます。

背すじを伸ばすことは、自分を信じること。
姿勢を整えるたびに、あなたの細胞は「生きる力」を思い出していきます。

そして、覚えていてほしいのは──
「姿勢は一瞬で変えなくてもいい」ということ。
1日1ミリずつ、意識を変えていくだけで、確実に体は応えてくれます。

ファスティングでも、腸活でも、筋トレでも同じ。
本当の変化は、“頑張り”よりも“優しい継続”から生まれます。
あなたの体は、今日もちゃんと呼吸をして、あなたを生かしています。
そのこと自体が、すでに美しいことなんです。

姿勢を整えるたびに、心の景色が変わります。
呼吸が深くなるたびに、未来が明るく感じられます。

美姿勢は、あなたの中にすでにある「生命の美しさ」の証。
どうか、その力を信じてください。

背すじを伸ばし、深く息をする。
その一呼吸が、明日のあなたを変える。
今日も、あなたの体が静かに“整っていく時間”を楽しんでくださいね。

── 腸活チヒロ 🌿


情報ソース・参考文献

この記事では、美容と健康の両面から「姿勢と代謝」の関係をお伝えするために、
信頼性の高い医学論文データベースや医療機関・公的情報サイトの内容を参考にしています。
研究結果はあくまで一般的な傾向であり、すべての人に同じ効果を保証するものではありませんが、
「なぜ姿勢や筋肉が代謝に影響するのか?」を理解するための裏付けとしてご紹介しています。

※本記事の内容は、一般的な健康情報であり、特定の症状や病気の診断・治療を目的としたものではありません。
体調に不安がある場合や痛みが強い場合は、必ず医師や理学療法士など専門家にご相談ください。

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